2021/5/30 平野 拓一
多摩川は江戸に上水を引く源流として、木材や絹を運ぶ水運として活用されていたようです。このページは多摩川を河口から奥多摩駅(約83km)(奥多摩駅~小河内ダムはこれから歩きます)、また玉川上水を四谷大木戸跡から羽村取水所(42.9km)歩いた記録です。
多摩川・玉川上水.kmz: 上の地図のKMZファイルを公開します。
多摩川を河口から上流に向かって歩くと、小学校の理科で習うようにゆったりした大きな川から、渓谷を流れる急流へと変わる典型的な川の風景を見ることができます。水も上流に行くにつれてだんだん綺麗な清流になります。特に途中の軍畑~御嶽付近は川の横を歩く散策路も整備されていて吊り橋もあり、綺麗な風景を楽しめます。沢井には酒蔵の小澤酒蔵があり、川の横の澤乃井園で日本酒を飲むこともできます。特に歩き疲れたときに飲んだ氷入りの冷えた日本酒は美味しかったです。
玉川上水は江戸時代に江戸の上水用に整備されました。羽村市の羽村取水所から四谷大木戸跡(四谷四丁目交差点)付近の四谷水番所(赤坂御苑の横)まで開渠(流れが見える川)となっていて、その先は暗渠(地下水路)になっていたそうです。清水谷公園には江戸水道の石枡が残っています。一定距離ごとに水番所(監視所)が置かれて、警備もされていたそうです。玉川兄弟が工事を請負い、着工から7カ月という短期間で完成したそうです。四谷大木戸跡から新宿に向かって、新宿御苑の横の散策路を流れている小川が玉川上水です。に途中のJR中央線武蔵境駅付近には独歩の森があり、国木田独歩の著書「武蔵野」に描かれている武蔵野の風景を感じることができます。