フーリエ変換法のところで「波源分布と遠方界指向性はフーリエ変換の関係にある」 ことを説明した。 波源分布がパルス関数形のとき、遠方界指向性は sinc 関数となる。 その波源分布の振幅は一定のまま、位相に傾きをつけるとメインビーム方向が傾く。 このメインビーム方向を傾けた sinc 関数をいくつか重ね合わせて所望の指向性を 得る方法がウッドワード・ローソン法 (Woodward-Lawson Method) [1][2]である。 サンプリング点は自由に選べない。
レーダーアンテナによく用いられるコセカント2乗パターンを作るのにも使われている。
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波源分布 | スペースファクタ |
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linear 指向性 | dB 指向性 | 極座標 dB 指向性 |
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スペースファクタ | 指向性 |
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極座標 dB 指向性 | 波源分布 |
ビーム形状 | 1 (60° < θ < 120°), 0 (それ以外) Sectral beam |
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波源長 | 1λ〜20λ |
波源 | 連続波源。この中に多くの素子を配置したらアレーアンテナでも近似できる。 |
セクトラルビームが形成される様子がわかる。
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l=5λ | l=10λ | l=15λ | l=20λ |
[参考文献]